あなたはひじきを
調理するとき「ゆでこぼし」を
行っていますか?
もし、水戻しだけで
ひじきを調理しているなら、
ヒ素は50%ほどしか
除去できていません。
ひじきを調理する場合は
約90%のヒ素を減らすことができる
「ゆでこぼし」を行いましょう。
今回は「ゆでこぼし」のやり方と
ゆでこぼしにより栄養素が
流れ出ないのかについて説明します。
農林水産省が行った調査
農林水産省は2014年、
家庭内でひじきを調理するときに
ヒ素を減らす有効な方法として、
・水戻し
・ゆで戻し
・ゆでこぼし
の3つの方法を
調べました。
その結果、
水戻しは約50%
ゆで戻しは約80%
ゆでこぼしは約90%
ヒ素が除去できることがわかりました。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/gyokai/g_kenko/busitu/pdf/chousa.pdf
「ゆでこぼし」とは?
「ゆでこぼし」は単に
「ゆでる」こととは
違います。
「ゆでこぼし」は
食材を水から煮て、
沸騰したゆで汁を
捨てることです。
ゆで汁を捨てるということが
ポイントです。
ひじきのゆでこぼしのやり方
農林水産省が行った
ひじきのヒ素を9割減らすことが
できた「ゆでこぼし」のやり方を
ご紹介します。
材料
・乾燥ひじき:20g
・水:600cc
・お湯:600cc
・ボウルや深さのある器
・お鍋
・ザル
調理法
①.600ccの水(約20℃)を
ボウルにいれます。
そこにひじきも入れて、
30分間、置いときます。
②.戻し水は捨てて、
600ccのお湯をいれたお鍋に
ひじきを入れます。
③.強火で加熱して、
沸騰したら、5分間
弱火でゆでます。
④.ゆでた後は
お湯を捨てて、
ザルにひじきを入れます。
⑤.ザルに入れたひじきを流水で
20秒ほど洗います。
これでひじきのゆでこぼしは
終わりです。
約40分ぐらいかかります。
「ゆでこぼし」で栄養素は流れ出ないの?
ヒ素と一緒に栄養素も
流れ出ないのかと
心配ですよね。
そんな心配を予想したのか、
農林水産省は
「鉄分、カルシウム、食物繊維」が
流れ出ないのか調べていました。
調査結果をみると、
鉄分は3割ほど減ります。
カルシウムは
ほとんどは減りません。
食物繊維は
2割ほど減ります。
ゆでこぼしを行っても
栄養素は7割ほど残ると
いうことです。
まとめ
今後、ひじきを調理する場合、
「ゆでこぼし」を行い
できるだけヒ素を減らすようにしましょう。
ひじきは鉄分が豊富と
言えなくなったのですが、
「カルシウム」と「食物繊維」は
豊富に含まれています。
カルシウムを摂りたい!
食物繊維を摂りたい!
と思ったときは
ひじきを食事の中に
取り入れるといいでしょう。